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■■トレス台自作記 Part1 Part2 Part3 Part4


(20120403追記)
時代の流れは早い物で、技術の進歩に伴い大きいサイズのトレス台もLED光源が一般的になり、
薄くて長持ちするものが1万円以下で購入できるようになりました。
学生さんでもちょっとバイトすれば買える値段ですね。

このコンテンツもだいぶ古くなり、時代に合わない部分も多いためそのうち消そうと思っています。
このページをご覧になる際は上記の点に注意してご覧下さい。

そして、作る前にまずは購入を検討してみましょう(アフィリエイトではありません)。
時代は変わりました。時間の節約にもなります。

Amazonをトレス台で検索

黙れ!それでも俺は作るんだ!!という方は、参考までに下をどうぞ。



─Part1─


★はじめに

以下のテキストは電子回路や木工の知識がほとんどない素人によるもので、非合理的な点が多いと思われます。 このテキストを元にトレス台を作成して事故その他損害を被っても責任は負えませんので、勘弁してね!(20060904)

色々追記しました。(20070716)

■トレス台を自作しよう!

ふとしたことでトレス台が欲しくなり画材店を回ったのですが、一般にトレス台はそんなに安価ではありません。 安い物でも7000円〜(A4サイズ)、A3サイズに至っては12000円〜20000円(熱陰極管)、22000〜30000円(冷陰極管、EL)とかなり高価になります。 というわけで、どうせ原理はアクリル板の下から光を当てればいいだけですから、自分で作ってしまうことにしました。



で、完成品の図。
部屋が狭いのでベッドの上に置いて撮影…寸法は520*400*36(mm)です。透写可能面はA3サイズです。

以下に解説を。


■光源の種類

一口に下から光を当てると言っても、市販のトレス台には様々な光源が使われています。


1.熱陰極管

最も一般的な光源で、いわゆる普通の蛍光灯です。一般的なトレス台にはこれが使われています。

 メリット:安価。入手しやすい。交換が容易。
 デメリット:構造上一定以上の太さがある。熱くなる。寿命が短い。チラつくことがある。

自作するにあたってまず候補になるのがこれではないでしょうか。蛍光管は15W以上がおすすめです。厚めの原稿用紙を透かすなら2本使ってもいいでしょう。 安定器やソケット、グロー管をまとめたものが東急ハンズなどで売っていますが、最低でも2000円前後はすると思います。部品から作るともっと安価になりますが、ある程度の知識が必要です。


2.冷陰極管

今回はこれを使って作成しました。原理的には一般の蛍光灯とほぼ同じですが、構造的に細くすることが可能で、液晶のバックライトなどに使われています。いわゆる薄型トレース台にはこれが使われています。

 メリット:細い。熱陰極管に比べ寿命が比較的長い。
 デメリット:比較的入手しにくく、熱陰極管に比べ高い。熱くなる。交換が難しい。チラつくことがある。

同じ電力を消費した場合トータルでの発熱は熱陰極管以上になります。"冷陰極管""熱陰極管"で検索すると詳しい解説が見つかると思います。 こちらはインバーターを用いることになります。インバーターには非常に高圧の電流が流れるので取り扱いには注意が必要です。 後述しますが秋葉原の秋月電子通商などで冷陰極管とインバーターのセット(電源をつなぐだけで光る)を しばしば販売していますので、それを利用するといいでしょう。


3.EL

これも液晶のバックライトなどに使われるものです。これを利用したトレス台にらんぷシートなどがあります。

 メリット:非常に薄い。発熱しない。チラつかない。
 デメリット:かなり高価。光量が比較的低い。

これを使うなららんぷシートを買ってしまった方がいい気がします…。ただ、らんぷシートは色々問題(騒音、光量、寿命など)もあるようなので購入前に 本当に自分の用途に合っているか調べることをおすすめします。検索してみると中古のノートPCからこれを外してトレス台を作成されてる方もいますので、 気になる方は調べてみるといいと思います。


4.LED

2006年8月現在LEDを光源に用いたトレス台は市販されていないと思いますが、自作する上では候補になるかもしれません。

 メリット:光源が小さい。寿命が長い。チラつかない。
 デメリット:明るいものは比較的高価。きちんと計算して回路を組む必要がある。

詳しくは計算していませんが1個50円程度のものが30〜50個くらいは必要になるんじゃないでしょうか。また必ず抵抗が必要になります。 あと基板も揃えなければなりませんが15cm*11cmの基板で400円前後、それがA3で6〜8枚程度(=2400〜3200円)必要になると思います。安価に作成することは難しいでしょう。

(2007.7追記 デリーターからちょうど2006年の8月にLEDを光源に用いたトレス台が発売されているようです…が、かなり高価ですね…。チラつかない、薄い(約1cm)というメリットもありますので、あとはおサイフと相談でしょうか。最大サイズはB4のようです。)

■方針みたいなもの

今回の目標として

 ・サイズはA3
 ・なるべく薄く
 ・なるべく安く
 ・あまり熱くならないように

ということを考えていたのですが、実際に作ってみるとなかなか予定通りには行かず…
というわけで、Part2に続く!


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